いつも、ROMですが、勉強させていただいております。
客先から言われたことで、理由不明につき、知見が有れば、お教え願いたく、投稿します。

INV5.5kWに5.5kWのモーターをぶら下げています。
（自分としては）いつも通り、そのまま直接接続したのですが、客先より、サーマルリレーを入れろ
と言う指示が来ました。（INVの電子サーマルと併用せよという指示です）
理由を聞きましたら、”弊社規定だから”という事です。（理由は、規定。理論は不明です。
指示ですので、素直に入れましたが）
ちなみに、小さなモーター（100とか400W位まで）なら、電子サーマルのみで可だそうです。

サーマルリレーより、電子サーマルの方が確度が高く思いますが、大きな（5.5kWが大きいかは別として）
出力にはサーマルリレーを入れるのには、何か訳でもあるのでしょうか？（高調波とか、漏れ電流で、
サーマルリレーの誤動作等の方が話が面倒に感じます）

何か、この大出力時は電子サーマルとサーマルリレーを併用する事について知見をお持ちであれば、
ご教授願えれば、幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
（過去に同投稿があれば、すみません。見つけることが出来ませんでした）

>理由を聞きましたら、”弊社規定だから”という事です。（理由は、規定。理論は不明です。
まぁ、概ねそれ以上の理由は存在しない
って言うかぁ、正確には”規定を廃止する条文が存在しない”
（必ずしも存在しない訳でもないけど、社長決裁が要るとかで手続きがめんどくさい）

廃止の条文は無いけど追加はいとも簡単に出来たりする
なので、意味不明な規定がいつまでも居座り続ける　＜過去の条文と矛盾する記述も珍しくない

長い前置きでしたが、ここから本題
インバータの電子サーマルに加えて別置きサーマルを付ける理由
その１、昭和時代のインバータはオープンループ制御で電子サーマルも実測値ではなく演算値なので信頼性は低かった
　　　なので、当時のマニュアルには「外部サーマルを付けなさい」と記載されてた　＜　よーするに昭和時代の規定
　　　尚、現代のベクトルインバータのフィードバック分解能は高くてクランプメータよりも正確なので、インバータマニュアルには外部サーマルの記述は無い
http://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/products/drv/inv/items/fr_a/index.html
http://www.fujielectric.co.jp/products/inverter/
http://www.e-mechatronics.com/product/inverter/a1000/

その２、電子サーマルの欠点として、一目では確認できない（電子サーマルのパラメータ階層は深いんでデフォルトのまま設定忘れても気づかない）
　　　外部サーマルを設置して置けば整定値は一目瞭然
　　　

通常だとモーターの定格銘板をみて電子サーマル値をセットして
現場調整終了みたいなパターンが多かった。
だけど実際のところ客先使用では最大回転数の３０％運用なんてのもめずらしくなく。
そういった場合「設備課」「保全課」「施設課」などの
保守チームからすると手回しのボリュームと
プッシュ異常解除の機構は管理が楽なのだと思う。
安全のためというか早期異常停止のために
モータ銘板＝全負荷よりも低めに設定したいのかも。
各社メーカ毎に違うインバータのパラメータを覚えなくて良いし。
定格以下トリップならほぼインバータ本体の異常じゃないし。
設定攻めすぎてたらちょっとボリュームを戻すだけ。
こんな感じなのではないかと。
結果インバータ側の高速判定で定格以上の場合は早く止まって、
普段よりもちょっと重いみたいなときはサーマルで　もっさり止まる。

皆様、ご返答ありがとうございます。

lumiheartさん
いわれてみれば、昔は、確かに、外付けを入れていました。いつの間にか
外付けを入れなくなって、入れていた事を忘れていました。
昭和の条文が化石化している。

名無しさんさん
ご知見、ありがとうございます。
確かに、”ポチっとな”の方が簡単ですからね。

規定化されると、担当は何も考えずに、”規定だから”で終わる。
作る人は、いろんなことを考えて規定を作るのだが、以降の人は、理由、理論も
すっ飛ばして、”規定”で終わる。
便利ではあるが、時々、”無気力製造機”になっていると感じます。

ありがとうございました。