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■記事No.70219 Re:電圧降下でブレーカーが落ちるの修正

【70219】Re:電圧降下でブレーカーが落ちる 昔の鹿
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良くワカランのですが、普通のポンプやファンと同様に開閉器を選定していませんか?
ファンやポンプは「二乗逓減トルク負荷」ですから始動時にはゼロトルクで始動可能です。
しかしコンプレッサーは「全トルク始動」が要求される負荷ですので何時もの内線規程の表で選択するとエライことになります。
(必ずメーカーの技術資料が必要になる。)
ソフトスターターを使っても相当な電圧にならないとトルクが出ませんので直入れとそんなに変わらないと思います。(やったことないから良く解らん?)
で、この様なバカげたことを回避する為にVVVFインバーター(減電圧時にも定トルク運転が可能)を使うのが普通だと思います。

補足します。
400V級55kW電動機の規約電流は115Aです。(内線規程を参照)
値が不明な場合は2A/kWとして計算します。
この値を元に電線は115A×1.1倍=126.5A以上の許容電流を持つものを選択し、開閉器は115A×3倍=345A以下のものを選定します。
(原理的に過負荷保護は開閉器では出来ませんので別途過負荷保護装置を設けます。)
示された80Aはこの値と比較すると相当に小さな値です。
恐らく電動機能力を100%使っていないものと推察されます。
理論的に電動機軸トルクは電圧の2乗に比例します。
又トルクは滑りに比例しますし、電流値は概ね滑りに比例します。

仮に変圧器の突入電流で電圧が10%下がった場合(0.9倍)電動機のトルクと電流がどうなるかを計算してみます。
トルクは0.9×0.9倍=0.81倍になります。
必要とされるトルクは変わりません。
仮に定格時が2%の滑りで定格が実現されているものとするとトルクを1.0倍に戻す為に必要な滑りは2÷0.81=2.469%となりますがこの値は2.469%÷2%=1.2345倍です。
この時の電流値は80A×1.2345倍=98.78Aとなります。

仮の計算では125AT開閉器はトリップしない結果となりますが、もう少し変圧器の突入電流が大きく電圧降下が大きい場合は別の計算が必要です。
何れにせよ125ATは小さ過ぎる値です。

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投稿日 2024/4/26 (Fri) 18:12:44
更新日 2024/4/27 (Sat) 11:15:48
 

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