IP(International Protection)規格


 制御ボックスや操作ボックスなどの保護等級です。

 IEC60529(1989年)で制定され、JISでもC0920(1993年)に定められています。本来は人間による接触等の定義もあるのですが、このページでは外来固体物(ちりやほこりなど)と水の浸入に対する保護等級を書きます。

 (インターネット・プロトコルとは関係ありません。念のため)


 IP(第1特性数字)(第2特性数字)


第1特性数字(外来固体物に対する保護内容)

数字機器に対する保護内容人体に対する保護内容(接触に対して)
(無保護)(無保護)
≧直径50mm手の甲
≧直径12.5mm
≧直径2.5mm工具
≧直径1.0mm針金
防塵形針金
耐塵形針金

第2特性数字(水の浸入に対しての保護内容)

数字保護内容意味
(無保護) 保護は特に考慮されない
垂直滴下 鉛直に滴下する水滴によって影響されない
滴下(15°傾斜) 正常な取り付け位置より15°以内の範囲で傾斜した時、鉛直に滴下する水滴によって影響を受けない
散水 鉛直から60°以内の噴霧状に落下する水滴によって影響を受けない
飛沫 いかなる方向からの水の飛沫によっても影響を受けない
噴流 いかなる方向からの水の直接噴流によっても影響を受けない
暴噴流 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても影響を受けない※
浸漬 規定の圧力、時間で水中に浸漬(しんせき)しても影響を受けない(一時的な水没)※
浸水 常時水中に没しても影響を受けない(恒久水没)※

 ※JIS C0920では、水の浸入を許容していません。

 他に付加特性文字等もありますが、省略します。

 IP57であれば、外来固体物に対して「防塵形(5)」、水に対して「浸漬(7)」の保護がなされていることを示します。

 参考文献:日東ボックスカタログ(日東工業株式会社

2001/08/10

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